厚生労働省が9月の有効求人倍率を発表し、0.43倍で、過去最低だった前月から0.01ポイント改善したことが分かった。前月から改善したのは2年4カ月ぶり。総務省が発表した同月の完全失業率は5.3%(前月比0.2ポイント改善)だった。
厚生労働大臣の諮問機関である労働政策審議会は、雇用保険料率(労使折半)について、現行の0.8%から2010年度に1.2%に引き上げることで大筋合意したことが明らかになった。2009年度の保険収支は約8,000億円の赤字となる見込みで、引上げになれば7年ぶりのこと。
日本経団連が大手企業の冬季賞与の調査(第1回集計)の結果を発表し、平均妥結額は74万7,282円(前年比15.91%減少)だったことがわかった。減少幅は過去最大となった。
研修中にくも膜下出血で倒れて死亡したのは過重労働が原因だったとして、日本マクドナルドの元店長(当時41歳)の遺族が「遺族補償年金」などを求めていた労災申請について、神奈川労働局が労災と認定していたことが明らかになった。横浜南労働基準監督署が労災認定しなかったため、遺族が審査請求を行っていた。
厚生労働省が実施したアンケート(三菱UFJリサーチ&コンサルティングに委託)により、小学校入学前の子を持つ男性の正社員のうち約75%は「子育てや家事よりも仕事を優先」していることが分かった。
政府の緊急雇用対策本部は、年度内に約10万人の雇用創出を目指す「緊急雇用対策」を発表した。介護、農林水産などの分野を中心に雇用者を増やす「緊急雇用創造プログラム」、失業者や新卒者の就職を支援する「緊急的な支援措置」の2本柱。
厚生労働省は、労働基準監督署による是正指導を受けて100万円以上の不払い残業代を支払った企業が2008年度に1,553社(前年度比175社減)あったと発表した。企業数が前年度から減少したのは集計開始(2003年度)以来初めて。支払った残業代は合計約196億円(同約76億円減)だった。
厚生労働省が60歳以上の「雇用状況調査」の結果を発表し、従業員51人以上の事業所における定年到達予定者のうち「継続雇用」の割合が70.4%(2009年6月1日時点。前年比2.9ポイント低下)となったことが分かった。2006年の調査開始以来最低。
大学・短大などが加盟する「就職問題協議会」は、企業における採用担当者に対して、「採用選考活動は卒業・修了年次の4月以降に、できる限り休日や休暇期間に行う」ことを要請したことが分かった。
長妻厚生労働大臣は、解雇や倒産により失業した人の国民健康保険料について、来年度からの負担を本来より7割程度軽くする方針を明らかにした。前年の給与所得を一律に、実際の3割とみなして計算することにより保険料を大幅に軽減する。来年度だけで約84万人の適用を見込む。
介護職員の労働組合である「日本介護クラフトユニオン」は、今年4月に実施された介護報酬引上げが職員の賃金に与えた影響についての調査結果を発表し、今年8月の正社員の平均月給は20万4,085円となり、報酬引上げ前の3月時点に比べ6,475円の増加となったことがわかった。前政権の試算では「月給2万円増」との結果も出ていた。
日産自動車は、非正規雇用社員の採用を約9カ月ぶりに再開すると発表した。新政権が掲げている「製造業派遣の原則禁止」の方針を受けたものとみられ、これまでの派遣社員に代わり、今年12月に、期間雇用の従業員を約150人採用する方針。
長妻厚生労働大臣は、時限措置で2011年度で終了することになっていた「介護職員処遇改善交付金」制度について、2012年以降も継続する方針を明らかにした。同制度は、介護職員1人当たりの賃金を月1万5,000円相当引き上げることを目的として実施されているもの。
長妻厚生労働大臣は、雇用保険制度における国庫負担割合について25%(現在は暫定措置として13.75%)に引き上げる方針を明らかにした。
雇用情勢が悪化して失業給付の受給者が100万人を突破する中、制度の財政基盤を強化するねらい。
介護・福祉事業における8月の就業者数が291万人(前月比7万人増。前年同月比20万人増)となり、総務省が調査を開始した2003年以降で最多となったことがわかった。厚生労働省では、雇用対策として「介護職員処遇改善交付金」制度を創設するなどしている。